2011年12月7日水曜日

パンフレット

先日マンションの外観コンペを提出しました。

結果は先なので案はまだお見せ出来ませんが、開口部やバルコニーが全て直線ではなく自由曲線である。


提出してホッとしたところ、マンションパンフレット作成支援の仕事を思い出してしまった。。。。

分譲マンション設計は設計しただけでは終わらない。
販売用の資料作成を支援する業務があるのである。

ほとんどのマンション販売は青田売りである。
購入者は建築中にモデルルームやチラシ、そしてパンフレットを見て購入する。

それら販売資料作成の協力に設計者も携わる。
パンフレットは設計図を元に作成するのだがスムーズには行かない。

広告代理店がパンフレットを作成し、設計者や事業主、そしてゼネコン関係者など関係各社でチェックする。
チェックしていると不具合や工事しやすい様に変更したり。
複雑な形状だとチェックも難しい。

普通でも丸一日や深夜まで販売まで何回かチェックする。
そして現場でパンフレットと現物が相違すると恐ろしいペナルティーが待っている。。
何とも大変でデンジャラスな作業である。

今回提出案だとチェックは大変そう・・・・

2011年11月29日火曜日

地産地消

今日は木造についてこだわりを持って自社で設計・建築を手掛ける工務店の社長と打合せを兼ねてお話をさせて頂いた。

その事務所は宮崎県の木材を使用する
理由は7寸角(約21センチ)の柱を使う為だ。

なぜ宮崎なのかと思われるだろうが
材料だけでなく加工が出来るところが宮崎だったという。
他に宮崎の杉の品質精度に感銘を受けたという理由もある。

ここで思うのは東京にも毎年花粉症に悩ませる杉は山に多くある。
しかし製材等林業としての裾野が少ないということだ。

近年地産地消が野菜など食物に留まらず建築建材にも宣伝文句で見かける。
しかし上記も一例として現状の問題点にも目を向けることが必要であると考えている。


関東で家を建てる際に
①原料である木材の品質は確保できるのか
②製材は可能か

この2点ほ設計時に吟味しないと情緒だけの地産地消になり、建設コストは高くついてしまう。
我が事務所は設計に携わる建築数が増えれば木材ストックの確保・管理が出来るのでは模索している。

2011年11月25日金曜日

建築事務所が出来るまで

今年2011年も早くもあと1ヶ月余りとなりました。

本年度に設計事務所を開設したこれまでの経緯をご紹介したいと思います。

なぜ建築設計を志したのか、設立までの道のりをご紹介していこうと思います。

2011年11月17日木曜日

木構造

建築物の構造には様々な種類がある。

以前より木造に興味を持っている。
日本の木について現在勉強中。

木といっても幅広く奥が深い。
しかしほとんどの設計者は木構造は簡単と考えている。
材料で考えるととても簡単とはいえないはずなのに。

2011年11月16日水曜日

耐震化基準

1981年以降の建物は耐震基準が変わったので比較的安全と以前ブログに書きました。
今日、事務所の書類整理をしていたら資料が出てきましたのでご紹介。
資料は設計事務所勤務時に得たもの。
耐震基準の遷移が分かると思います。
最低限の基準は1981年以降の設計基準ですが、81年以降に竣工していても注意が必要です。
集合住宅ですと規模によりますが1~2年程度工期があるからです。

もし賃貸や中古物件購入予定の場合、
1983年以降竣工ならば まあ安心でしょう。

1983年以前の場合、設計確認申請日を不動産業者に確認される事をお勧めします。
1981年以降なら新基準と考えられます。

2011年10月30日日曜日

エキスパンドジョイント

先日、ニュースで震災時に店舗のエスカレータが落下したと報道されていました。
幸い平日の午後ということで人がいなく死傷事故にはならなかったとの事。

原因はエスカレータは建物本体に結合されておらず、建物からずれて落下した模様。
正確にはエスカレーター上階は建物に接合しており、下階がずれる構造になっているようです。
今回の震災では想定外のずれ(変形量)で建物からこぼれてしまったようです。

なぜ上下とも固定しないのかと言うと地震時、上下の揺れが同一でない為、エスカレーターの機械が破損しないように下階部分を可動できるようにしています。

このような仕組みはマンション等でも見られます。
建物が分かれていたり、建物を廊下で接続していたりする場合に見られます。
これを通常「エキスパンドジョイント」と呼びます・

こんなものです。

床部分の図面でいうと

この計画では建物高さが21M。
高さの1/50を変形量としています。
計算すると
21M×1/50=420mm→430mm

震災で落下したエスカレータは1/100の変形量と報道していましたので、2倍余裕があることになります。
エスカレーター業界の自主規定で決まっている変形量は今後見直しをしていくとありました。

ちなみに震災時はこの建物の竣工検査でした。
震災後の大きな余震時、エキスパンドジョイントにメジャーをあてて計測しました。
変異量を確認しましたが、100ミリ程度しかずれませんでした。


皆様のお近くの建物も良く見るとエキスパンドジョイントはよく目につくと思います。








2011年10月24日月曜日

画像編集

今日は予定していた仕事が延期になり、コンペ作業を進める。

仮想敷地の写真に3Dソフトで作成した建築物を合成する作業だ。
合成にはフォットショップというソフトを使う。

このソフトの編集作業を今日の作業を振り返りいくつかご紹介。

1.撮影した写真をつなげてパノラマ加工。
2.空の色を青空に変更。
3.空の色に合わせ写真全体の明るさを変更。
3.余計な電線や広告を削除。
4.仮想建物を配置。
5.仮想建物の影を合成。

ざっとですがこのような手順で進めていきます。
このソフトを人物写真に使うと顔のしわや目の大きさ、果ては体型まで加工出来てしまう。
怖いですね。

建築設計は竣工後は修正が出来ないので、コンペだけでなく住宅設計もイメージが湧くように同様な作業を大抵行います。



2011年10月23日日曜日

アイディアコンペ

本日は日曜日だがコンペの準備に忙しい。

今回のコンペは実際の建物を建てるコンペではなく。アイディアコンペといわれるもの。

テーマを与えられ、それを元に敷地や諸条件を自分で設定し設計する。
こんな建物やアイディアにより社会や地域がこの様になりますよ と提示するもの。


ここ一週間コンセプト固めとアイディアのスケッチに費やしてきた。
今日は基本図面作成と3Dイメージを作成。
3Dイメージを仮想敷地に合成したいのだが、撮影した写真がイマイチ。
プレゼンレイアウトの構想が出来たので、それに合う写真を天気を見て撮りなおしてから進める事とする。

その間に今日はコンセプト文面が固まる。
提出まであと一週間、あと一踏ん張りである。

2011年9月5日月曜日

震災の被害

8月に私が設計に携わった家に訪問したと以前書きました。
追加として震災の被害について書きます。

戸建て住宅の方はほとんど多摩西部にお住まいです。
ゆえに震度自体は被災地と比較し少なかったと思われます。
家具の転倒や建物の外部亀裂は見られませんでした。

ただ内部の壁紙(クロス)のヒビは見られました。
ヒビの箇所は1階と2階の境目、階段に現れております。
長い横揺れに構造体も追随した為と思われます。
建具の開閉等の問題は見受けられませんでした。

マンションにお住まいの方は上層階に行くほど家具の転倒が起きた様です。
14階にお住まいの方では引き戸が歪み、戸を閉めても下にスキマが出来てしまう事例もありました。
ただしコンクリートの構造体には被害がありませんでした。
外壁のヒビや外壁タイルの落下等も起きてはいないようです。

マンションの家具転倒被害は大きかったと聞きました。
主な点は
観音開きの食器棚:地震時中の食器が飛び出て破損。
(造り付けの食器棚は被害がなし。扉裏の耐震ラッチの効果と思われます。)

高所の割れ物落下
花瓶、人形ケース、金魚鉢、ポット。
(書棚など固定していても割れ物は落下してしまうので注意が必要です。

2階建て住宅等、木は鉄構造を変形させて地震に抵抗する構造。
柳の枝のような感じ。
マンション等高層建築の鉄筋コンクリート構造は変形を出来るだけ抑える構造。
構造によって地震に対する考え方も変化します。







2011年9月2日金曜日

まどのいろ

現在、住宅の開口部はほとんどアルミサッシです。
戦後は木製建具が主流でビルなどはスティールサッシでしたが、現在はほとんどアルミサッシとなっております。
なぜアルミなのかは又後日とします。

住宅のサッシの色にも流行があるかも知れません。
統計は分かりませんがハウスメーカーでの設計経験からサッシ色にトレンドがあるのではと思っております。

17年前、私が勤務していた支店物件のほとんどはブラック一色でした。
ごく稀にホワイト。

それより前はシルバーが多い気がします。
アルミを意識したのでしょうか。

10年ほど前からグレー系がメインに。
汚れが目立ちにくいので主流になったのでしょう。
室内の内装カラーと合い易いとの声もありました。
茶色やブロンズ系もぽつぽつと選ばれる様になりました。
ブラックは汚れや傷が目立つので敬遠気味に。

現在は茶色や緑など、多彩なラインナップに加え、
内装色に合わせて外と中で色を変えるものもあります。
住宅地を見る限りハウスメーカー施工の家はグレー系が多いようです。

最近の住宅用サッシは
バリエーションが多く設計自由度が広くなり、選ぶのも大変です。

ところで
ブラック(黒)系は高級感がある物が多い気が。。
黒毛和牛、黒蜜、黒豆、黒酢、黒七味、黒豚と
(食べ物ばかりですが)

2011年9月1日木曜日

町並

世田谷区の世田谷図書館付近の住宅街路。

アスファルトではなく、ブロック舗装である。
見た目はアスファルトより良いのだが経年変化よりデコボコ。
ブロック舗装の場合は舗装の下地が重要。

下地をコンクリートにするなど、設計時に気を付けなければいけない事。


2011年8月30日火曜日

8月も終わりです。

8月に入り、ブログの更新を怠っていたので反省。
この時期はお盆や夏休みで普段お会いできない方との交流が増える時期です。

今年はハウスメーカー勤務時に設計担当しお世話になったお客様邸に訪問しておりました。

皆様、お元気そうで何よりでした。
お子様が生まれたご家庭と大きくなられたご家庭では大分、家の雰囲気も変わります。
お子様が小さい家庭はおもちゃであふれてます。
おもちゃで溢れたリビングも長い家族生活のひとコマです。
リビングはご家族の空間ですので肩ひじ張らない空間は和やかな空間でした。

訪れたご家庭はリビング面積が広く、吹抜け等開放感が大きい。
その訳は
玄関から直接リビングを経由し個室に向かう動線ですので廊下面積が少なく、その分リビングに余裕が生まれるからです。

家族の顔をみて個室に向かう家です。
海外では多いスタイルではありますが、日本では余り多くありませんでした。
家の断熱性や靴を脱ぐ玄関等が理由でしょう。

私は幼少時海外に居住していた経験から、お客様によくご提案させて頂きました。
皆様の喜んで頂いているお顔を拝見でき、大変うれしく思いました。

2011年7月15日金曜日

熱い!

連日暑い日が続きます。
事務所でも扇風機が回ってます。
暑さを感じて温度計を確認。
33度でした。。。
それでエアコンをつけて仕事中。

さて熱い日に熱い作業のご紹介。

傾斜屋根は屋根材を葺きますが、平らな屋根には無理があります。
そこで雨が漏らないように防水工事を行います。

防水工事には様々な種類があります。
アスファルト防水、シート防水、ステンレス防水、ウレタン防水、FRP防水、躯体防水
構造体や防水部位で使いわけます。

写真はアスファルト防水と呼ばれる工事。
RCの屋上などでは一般的な工事。

釜の中で接着として使うアスファルトが煮立ってます。
道路工事でもありますね。あのアスファルトです。
釜の下にバーナーを入れてズーット加熱しています。

職人さんの右に巻かれているものが防水シート。
これを敷き詰めシートの継ぎ目にアスファルトを塗りつけて接着させます。
シートとシートを重ねて貼ることが重要。
この貼しろ寸法のチェックや接着がキチンと出来ているかが監理の要点。

でも釜の周囲は本当に熱いです。

2011年7月9日土曜日

梅雨明け

本日、関東地方も梅雨明け。
例年より10~15日ほど早いそうだ。

真夏の工事現場は暑い。
特にこの時期の鉄筋工事は鉄筋が焼ける様。

写真は鉄筋コンクリート造における床の鉄筋工事。
奥の丸い球体は遮音用の発砲スチロール。
いわゆるボイドスラブというものです。
遮音効果と床の重量を減らす効果があります。
*重量が減ると耐震上は有利になります。

2011年7月4日月曜日

LED

本日も梅雨の合間に太陽が大活躍だ。
日中は当事務所外気温は34度と暑い。

しかし当事務所は扇風機一つでがんばっている。
やせ我慢では無く、風通しが良いのだ。
松蔭神社は散歩する限り地形的に台地あるいは山の頂上に位置すると思われる。
世田谷城址も近くにあるし。

だから風が抜ける感がある。
三軒茶屋方面電車に乗ると前駅の若林から結構な勾配を電車は駆け上がる。
今度区役所で標高を調べてみよう。

本日またコンペエントリー。
先日の日経新聞によるLED電球に買い替えよとの記事。
それにインスパイアされたかLEDを使った照明器具デザインのコンペである。

2011年7月2日土曜日

電力使用制限

いよいよ昨日7月1日より電力使用制限が始まった。
15%の節電を働きかける。

期間は
東京電力管内は9月22日まで。
東北電力管内は9月9日まで

ところで先日日経新聞に1965年と2008年の家庭における消費電力割合が掲載されていた



記事は1965年に比較し2008年は動力照明(黄色)が増えており、照明の節電を心がけましょうとの内容。
しかしグラフを読むと電力使用量は倍増しているので単純な割合の比較は出来ないと思う。
記事では厨房(オレンジ色)の割合は半減しているとあるが使用量は倍増しているので変化なしのはず。
また冷房(青色)は0.5%から2.1%に微増とあるが使用量で計算すると約10倍も増えている。

それに使用量数字に疑問
2008年度で38,9198×10(6乗)J(ジュール)とあるが分かりにくい。
1.0×10(6乗)Jは0.2777KWHである。
ゆえに
38.919×0.277=10807KWH /年
となる

1ヶ月あたりは
10807/12=900.654kWH/月
である

本当に900KWHも一般家庭で使っているのであろうか。
電気料金だと2万円近いと思うが・・・

穿った見方をすれば記事の主意は照明をLEDに変えましょうとの主張であろうか。





2011年7月1日金曜日

竣工写真

建築設計で成果として残るのは実物の建物。
そこで登場する竣工時の写真。

4月竣工の集合住宅の写真ができたのでご報告。

まずは概観。緑豊かです。一番手前は10Mのカツラの木。

樹木も着工前に樹木園で実物を選んだもの。
樹木の農園があるんですよ。

そしてエントランス内観。実際はもっと照度は落ちてオレンジな雰囲気。
撮影はゼネコンが選んだ写真家さん。
建築写真家という職業があります。
建築雑誌GAの二川幸夫さん、建築写真の草分の渡辺さんなどが有名。

それと竣工写真はホームページ掲載や営業だけでは無いのです。
アフターメンテナンスの時、竣工時の状態を確認するものでもあります。
住戸のトイレや浴室など水周りは特にメンテナンスが必要なので撮影します。

2011年6月29日水曜日

イラストレーター

現在コンペの最終工程中。
CADで作成した図面をイラストレーターというソフトで編集中。

具体的にはCADのデータを元にイラストレーターで色付けをしたり、パース画像を張ったりする。
昔、プレゼンボードに紙で切り張りしたようなのをパソコンで作成するようなもの。
CADでも色付け等プレゼンは出来る。
でも色の美しさ、画像編集の容易さ、文章配列を考えるとイラストレーターに軍配があがる。

今困ってるのはCADデータを読み込んだ時、文字化けすること。
ちょっとした図面でも文字の数は結構多い。
何とか解決方法を思案中。

それに図面を反転すると文字も反転してしまう。
結構プレゼン枚数が多いと苦になる作業。

これから文字を修正して色をつけてコンセプトを打ち込む。
締め切りは明日。

2011年6月28日火曜日

電気代

昨年同様 暑い夏。
本日、東電株主総会もかなり熱い様子。

当事務所も節電に心がけようと扇風機を導入。

首振タイプ、縦型ファンそしてダイソンの羽無ファンとか種類は多い。
選んだのはアマゾンで見た一番シンプルな床置小型ファン。
いわゆるサーキュレーターです。
お値段も1980円。

現在、天候:晴、外気温:31度、中気温:29度。
微風があるので体感気温はもう少し低そうだ。
この暑さでエアコンなしでいければ、今夏乗り切れそう。

ただし弱点は湿度。
我慢できない場合はエアコン28度設定(微風)+サーキュレーター弱運転で超快適。
6月はむし暑い日もあったがほとんどエアコンの世話にはならず。
初期設定は事務所面積 約9畳(16.38㎡)。鉄筋コンクリート造で東南向。

節電をしながらどこまで暑い夏をのりきれるか楽しみである。

電気料金は東電HPから試算できるみたい。
<東京電力料金シュミレーション>
http://www.tepco.co.jp/life/custom/ratesimu/index-j.html

シュミレーションの中に様々な料金プランを発見。
夜に多くの電気を使う人用の料金体系も発見。

事務所勤務時代は22時前に帰宅する事など無かった。
22時以降のプランであれば多少節約になったのであろう。

ちなみに6月の電気料金は128KWH。2950円
この水準で電気代が維持できるか?

2011年6月24日金曜日

夏至


先日6月22日は夏至。

一般的に北向きの部屋は日が当たらないといわれています。
しかし夏至では少し日が当たるのです。
以前北向きの部屋に住んでいた経験があるのでシュミレーションしてみました。

上図は2階建て住宅をイメージしたもの。
図面手前が北。

朝6:00では日が当たっている。
朝8:00になると若干かげってきている。

夕方はこれと逆になるので16時以降~18時ごろまでは日が当たりそうす。

ちなみに真南は太陽が高くなりすぎるので日が入りにくくなります。
下図は夏至の14時。一番暑い時間です。

手前道路側が南です。
向かって左が西側。西日が当たって暑そうですね。

こういった日影検討は建築法規で規制がある場合や近隣建物との日影シュミレーションで行います。

2011年6月16日木曜日

インテリアプランナー講習会

インテリアに関する資格は日本では二つある。
・住宅やインテリア什器販売を主とするインテリアコーディネーター
・規模の大きい建築空間のインテリアにも対応するインテリアプランナー


先日インテリアプランナーの講習会に出席。免許更新の一環だが受講料が約3万円と高い。
講義は3時間。
主な内容は二つ。
一つは建築法規の主な変更点の解説。
二つ目はインテリアプランナーの職務について。

二つとも講習時に配布された本をすごいスピードで棒読。もう少し時間をかけるべきではないかと感じた。
テキストの棒読みではなく、もう少し細かく説明が欲しかった。
一級建築士の管理建築士講習は朝から夕方まで講義で最後に考査試験まである。しかも受講料は約1万5千円。やはり最後に考査試験があるとまじめに聞くと思う。

2011年6月14日火曜日

CAD

現在ほとんどの設計事務所はコンピューターで図面作成している。当事務所でも例外ではない。
10年前まで製図版に定規がついたドラフターや平行定規といわれる製図台を使い鉛筆などで書いていたものである。
手書きゆえに書き始めの図面レイアウトに神経を使ったものである。レイアウトが悪いと寸法が記入出来なかったりと後々苦労する。
また図面変更は消しゴムで変更箇所をきれいに消すのが大変。建物外形寸法が変わると全て書き直した方が早いなんていう事もあり、緊張感があった。
 コンピュータを使う図面作成は一般的にCAD(computer aided designの略)といわれ、プレゼンから見積もり設計図まで全てCADである。
一度入力すると後から変更等は簡便。でも昔の手書きの方が図面修正の後がうっすらと残り、苦労の風情があったのだが。
本日は3次元で設計できるCADを使いコンペ案を思考中。

2011年6月10日金曜日

コンペ

 先日、「設計事務所の受注がどの様に入るの?」と質問がありました。
設計事務所、特にデザイン事務所の設計業務委託のきっかけはいくつかあります。
 一つはご紹介です。
縁故や友人、設計事務所勤務時代のお施主様の紹介依頼です。お世話になったお施主様を訪問し完成後の経過を見たいと思う気持ちはあるのですが、前勤務事務所との関係を考えると直接訪問は難しいものがあります。
当事務所では直接お施主様から御連絡を頂いた場合、前事務所と協議し設計をさせていただいております。さらに設計前も実例写真やスケッチなどから作風をご確認して頂き設計を進めるか検討頂いております。
 もう一つはコンペに参加するという手もあります。
コンペは建築計画に伴うコンペやアイディアを募集するコンペなど数多くの種類があり、建築雑誌に良く掲載されてます。設計規模も大小さまざまで交番の派出所から横浜大桟橋や東京都庁舎などいろいろ。アイディアコンペでは東日本大震災以後は環境配慮を意識したコンペが以前にもまして増えて来ました。昨年ではオール電化や地球との共生などのテーマが多かった。しかしコンペは競争も激しい。安藤忠雄氏も若かりし日は何度もコンペに挑戦し敗れ続けたと自著「連戦連敗」で語っております。 
 コンペの中にはインターネット上で行われる住宅コンペも行われております。コンペ主催社を通じお施主がコンペを開催します。それに複数の設計者がコンペ案を応募し設計者を選ぶのです。無料では無く施主も設計者もエントリー料金をコンペ主催社に払うケースが多いです。
 住宅コンペは不況の影響からコンペ主催会社も倒産するケースもあり、施工やコンペ主催社との連携など皆様にどの様にお手伝い出来るかなど当事務所では現在思案中です。
 

2011年5月31日火曜日

建築設計事務所とは

 建築設計事務所には様々な種類があります。設計事務所というと友人からも「某番組の匠ですか?」などと聞かれる事が多い。
住宅の間取りやビルやマンション・図書館など様々な建築物の計画やデザインを行う意匠設計事務所、著名な建築家「安藤忠雄氏なども之に属します。
 そして建築物の構造設計を行う、構造設計事務所。耐震偽装で有名な姉歯氏も構造設計でした。
さらに設備設計事務所はエアコン・空調や消防用スプリンクラーや給水・排水設備の設計を行う機械設備設計。そして同じく照明・電気全般を設計する電機設備設計に分かれます。
 その他にもランドスケープなどの外構設計事務所。植栽計画を行う植栽事務所や内装設計を行うインテリア設計事務所。性能評価申請専門の設計事務所など多くの設計事務所が存在します。また東京スカイツリーのライティングなどの照明設計事務所も存在します。
本当に多いですね。
私が活動しているのは意匠設計事務所になります。
 通常、住宅設計は2階建て木造程度なら意匠設計で全て行うのが多い様です。
しかし鉄筋コンクリート造や鉄骨造、高低差があり擁壁(ようへき)が必要な場合などは構造設計事務所の協力が不可欠となります。また木造でも思い切ったデザイン空間を作る場合は構造設計事務所とアイデアを交換しながら設計します。大規模な建築の場合は上記の多くの設計事務所を意匠設計者がまとめていくマネジメント業務も必要となり、意匠設計は単なるデザインのみ設計するというのは中々難しいのが現状です。
  今後は住宅設計でも建築確認申請の厳格化や性能評価など段々専門的な事柄が増え、諸設計事務所と共同して設計するケースが多くなるのでしょう。

2011年5月15日日曜日

はじめまして

2011年5月15日からHP・ブログを開設しました。
建築事務所の日常等を綴っていきたいと思います。