2011年10月30日日曜日

エキスパンドジョイント

先日、ニュースで震災時に店舗のエスカレータが落下したと報道されていました。
幸い平日の午後ということで人がいなく死傷事故にはならなかったとの事。

原因はエスカレータは建物本体に結合されておらず、建物からずれて落下した模様。
正確にはエスカレーター上階は建物に接合しており、下階がずれる構造になっているようです。
今回の震災では想定外のずれ(変形量)で建物からこぼれてしまったようです。

なぜ上下とも固定しないのかと言うと地震時、上下の揺れが同一でない為、エスカレーターの機械が破損しないように下階部分を可動できるようにしています。

このような仕組みはマンション等でも見られます。
建物が分かれていたり、建物を廊下で接続していたりする場合に見られます。
これを通常「エキスパンドジョイント」と呼びます・

こんなものです。

床部分の図面でいうと

この計画では建物高さが21M。
高さの1/50を変形量としています。
計算すると
21M×1/50=420mm→430mm

震災で落下したエスカレータは1/100の変形量と報道していましたので、2倍余裕があることになります。
エスカレーター業界の自主規定で決まっている変形量は今後見直しをしていくとありました。

ちなみに震災時はこの建物の竣工検査でした。
震災後の大きな余震時、エキスパンドジョイントにメジャーをあてて計測しました。
変異量を確認しましたが、100ミリ程度しかずれませんでした。


皆様のお近くの建物も良く見るとエキスパンドジョイントはよく目につくと思います。








2011年10月24日月曜日

画像編集

今日は予定していた仕事が延期になり、コンペ作業を進める。

仮想敷地の写真に3Dソフトで作成した建築物を合成する作業だ。
合成にはフォットショップというソフトを使う。

このソフトの編集作業を今日の作業を振り返りいくつかご紹介。

1.撮影した写真をつなげてパノラマ加工。
2.空の色を青空に変更。
3.空の色に合わせ写真全体の明るさを変更。
3.余計な電線や広告を削除。
4.仮想建物を配置。
5.仮想建物の影を合成。

ざっとですがこのような手順で進めていきます。
このソフトを人物写真に使うと顔のしわや目の大きさ、果ては体型まで加工出来てしまう。
怖いですね。

建築設計は竣工後は修正が出来ないので、コンペだけでなく住宅設計もイメージが湧くように同様な作業を大抵行います。



2011年10月23日日曜日

アイディアコンペ

本日は日曜日だがコンペの準備に忙しい。

今回のコンペは実際の建物を建てるコンペではなく。アイディアコンペといわれるもの。

テーマを与えられ、それを元に敷地や諸条件を自分で設定し設計する。
こんな建物やアイディアにより社会や地域がこの様になりますよ と提示するもの。


ここ一週間コンセプト固めとアイディアのスケッチに費やしてきた。
今日は基本図面作成と3Dイメージを作成。
3Dイメージを仮想敷地に合成したいのだが、撮影した写真がイマイチ。
プレゼンレイアウトの構想が出来たので、それに合う写真を天気を見て撮りなおしてから進める事とする。

その間に今日はコンセプト文面が固まる。
提出まであと一週間、あと一踏ん張りである。