幸い平日の午後ということで人がいなく死傷事故にはならなかったとの事。
原因はエスカレータは建物本体に結合されておらず、建物からずれて落下した模様。
正確にはエスカレーター上階は建物に接合しており、下階がずれる構造になっているようです。
今回の震災では想定外のずれ(変形量)で建物からこぼれてしまったようです。
なぜ上下とも固定しないのかと言うと地震時、上下の揺れが同一でない為、エスカレーターの機械が破損しないように下階部分を可動できるようにしています。
このような仕組みはマンション等でも見られます。
建物が分かれていたり、建物を廊下で接続していたりする場合に見られます。
これを通常「エキスパンドジョイント」と呼びます・
こんなものです。
床部分の図面でいうと
この計画では建物高さが21M。
高さの1/50を変形量としています。
計算すると
21M×1/50=420mm→430mm
震災で落下したエスカレータは1/100の変形量と報道していましたので、2倍余裕があることになります。
エスカレーター業界の自主規定で決まっている変形量は今後見直しをしていくとありました。
ちなみに震災時はこの建物の竣工検査でした。
震災後の大きな余震時、エキスパンドジョイントにメジャーをあてて計測しました。
変異量を確認しましたが、100ミリ程度しかずれませんでした。
皆様のお近くの建物も良く見るとエキスパンドジョイントはよく目につくと思います。