2012年3月27日火曜日

一級建築士定期講習

数年前の法改正により、建築士は3年ごとに定期講習を受ける事が義務となった。
一級建築士も例外ではなく、今日は講習を受講してきた。

朝9:30から17:30までみっちりと講習。
最後に考査と称するテストがあるので講義も気が抜けない。

講習を受けた感想として
阪神大震災や耐震偽装そして京都議定書発効など社会問題や災害の内容がそのつど建築基準法を改正してきた。

昨年の東日本大震災の教訓として、津波対策も今後盛り込まれるのであろう。
しかし起こった事例に対して対処療法的に対応する事に違和感を感ずる。

問題が起こる前に予防する対応が建築界にも必要だと感ずる。
一つには建築主に助言出来るような建築士の権限強化も必要ではないかと感ずる。
日本では個人のお客様はともかく法人の場合は経済原理が最優先される。
震災対応も単なる経済の訴求効果だけではない理念が必要ではないだろうか。

そこには想像力が必要とされるが、例えば都市に対するスキャン能力等は建築士として満更ではないと思う。
建築設計に携わる者はその様な能力を今後さらに求められると思う。

建物単体で設計が完結するのではなく、社会に対しても責任ある「仕組み」を創れるかが建築界の課題になると思う。


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