2012年3月22日木曜日

マンションができるまで-7

今日もマンション計画の設計に明け暮れる。
具体的には何を作業してるかというと

住戸プランである。
よく新聞広告にも入ってくる住宅内部の間取り設計である。

トイレはここで、リビングは南で太陽がいっぱい入ってくるようにとか・・
個人の一軒家を設計するときに一番重要な設計過程で
住宅設計において住まい方を決定づける

しかしマンションは設計段階ではお客様はいない。
ではどうやって設計するのか?
当然の疑問。

販売計画からターゲット層を決め、どの様な希望でもある程度満足が得られる間取りとなる。
いわば希望の最大公約数的な設計。

具体的に部屋数は3LDK、洋室は最低5畳、リビング・ダイニングは15畳以上とか等々・・・
そして見慣れた間取、いわゆる田の字型プランが量産される。

田の字型とは玄関を入って真ん中が廊下で左右に部屋を配置するプラン。
田の字にいているからそう呼ばれている。

・収納充実、大量の本がスタイリッシュに収納できます。
・パーティーが出来るキッチンです。
・広大なワンルームで可動間仕切りで自由にしきる
また地域性を配慮した間取などもあると面白いと思うのだが
売れないという資本主義の理論に流されてしまう。

内装材料も決められないので
個人の細かい希望や家づくりの楽しさは味わえないかもしれない。

ではマンションのメリットは何か
高いメンテナンス性、断熱性能、仕様統一からくるコストパフォーマンスの良さ、
そして防犯性能などだろう。

分譲マンションは
家を買う
戸建て設計の家は
家を創る

この違い。

デザイン事務所である弊事務所で何を楽しみに設計しているかというと
各事業者は高いメンテナンス性や安全性など
なるほどと思わされるディテール基準を持っており、
それを弊事務所のデザインにも反映できるからだ。


ところで近々協力会社と共同でコーポラティブハウスを企画しようという話がある。
コーポラティブハウスは企画段階から住み手を募集し共に作っていくもの
設計者にとっては住民同士の意見調整は大変だが
住まい手が見える設計はやはり楽しい。

自分たちの住まいは自分で作ろうという意欲的な方
ご興味ある方は事務所ホームページからご連絡下さい。
一緒に楽しみましょう。

*候補地は杉並区を考えております。
希望者の意見を考慮し土地選定を行う予定。

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